色々と問題がありそうな東京都の芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」。
闇の多い支援に見えてしまう。。
という事で、東京都生活文化局のHPから抜粋
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、芸術文化関係の展覧会・公演・イベント等が中止・延期となり、日頃、芸術文化の分野で活動されている方々の制作や発信の場が失われています。
このような中、東京の魅力の源泉でもある文化の灯をともし続けるため、「アートにエールを!東京プロジェクト」を立ち上げました。
プロジェクトを通じて、アーティストやクリエイター、制作スタッフなどの方々の自由な創作活動を支援するとともに、東京の多彩な芸術文化の魅力を多くの方へお伝えしてまいります。
そもそも論として、東京都生活文化局とはなんぞや??
東京都生活文化局とは『知事部局』に当たる。
大雑把に言って、小池さんのお膝元の組織。
今までもたくさんの文化事業(助成金など)を行なってきている。
しかし、今回の支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」はなかなか闇深そうだ。。
そもそも論として、こういう時期に『助成金』なんて馬鹿げている。。
『補助金』や『助成金』とは行政に自由裁量のある制度。
要するに、「誰にお金を配るか」を決めるのにある程度自由な意思が認められているもの。。
(しかしその基準は明白である必要はある)
それをこの時期に行なうというのは果たして意味があるのだろうか??
(助成金についてはこちらの記事が分かりやすいです)
https://news.yahoo.co.jp/byline/shidayoko/20200430-00176188/
本来ならばこの時期に税金を使って、対象を『アーティスト』に限定する事もいかがなものかと思うのだが、100歩譲ってそれは良しとしても、ならば対象者全員に平等に支援が先ではなかろうか?
対象者全員に5万円でも良いから公平に援助すべきである。
(なぜなら財源が税金だから)
その後に、まだ支援ができるというならば『明白な基準のもと』助成金もアリなのかもしれない。
ざっくり説明すると、
●給付金 → 審査基準を満たしていれば、公平に給付されるもの
(行政に裁量無し)
●助成金 → ある種「契約」のようなもので、誰に給付するかは選べる
(行政に裁量あり)
※しかし両者共に明白な審査基準は必要
(給付、助成、補助、などの言葉は明確に使い分けられている訳ではなく、実際は『給付』にあたるものでも『補助』という名前になっていたり、『助成』にあたるものでも『給付』という名前になっていたりするので、実際の中身を見て判断が必要)
僕には
『トウキョウトハ、アーティストニ10万円ハライマスヨ〜!』
みたいなパフォーマンスに見えて仕方が無い。。
しかも、だ。。
芸術の世界に『明白な基準』など存在するのだろうか??
しかも、作品はyoutubeに投稿。。。
これって
『アーティストはこのタイミングで、インターネットの世界に向かいなさい〜。向かった人にはお金をあげよう』
と言っているように思えて薄気味悪い。。
「ライブハウス」は救えないから、その代わりみんなで群がって10万円欲しさにインターネット頑張れ、と言っているように聞こえる。
また公募の段階で既に『サンプル動画』というものが複数挙げられている。
作品をつくられたアーティストの方々には大変申し訳ないのだが、ではこの『サンプル動画』の対象となったアーティストの選考はどのようにして行なわれたのか?
芸術というのはいつの時代も世の権力に対抗し続けてきた。
それが、今回は権力者がその『野良犬』を飼いならそうとしている。。
それに群がるアーティストもアーティストだ。。
『蜘蛛の糸に人々が群がるように』
『池の鯉の餌付けのように』
以前も東京都は『文化保護のため』という名目で『ヘブンアーティスト』なるものを掲げ、結局はストリートパフォーマンスの規制目的のために使った。
今回自分は、もし登録できて申請書を提出できる事になったならば、こういう事を申請書の中で思いっきりブチまけたいと思っていた。
しかし、もし貰えるならば貰ってから主張してやろう、と思うようになった。
自分もつくづく本当に『ズルいヤツ』だと思う。
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